【悲報】正社員と非正規社員の格差是正は正社員の待遇悪化で行われる!?

政治・制度

あひるは正社員として今の会社で働いていますが、日本経済新聞の記事によるとどうも正社員のメリットである手当や休暇制度といった待遇が悪化する可能性があるようです。

興味をひかれて読んだ日本経済新聞記事は以下のリンクからお願いいします。
正社員の手当が消える… 非正規との格差是正へ:日本経済新聞

そういうわけで、正社員のあひるの立場からこの記事について考えてみました。

正社員と非正規社員の格差問題が話題になったのは理解できる

正社員と非正規雇用の格差是正が話題になった原因は同じ会社、同じ職場、同じ仕事をやっているにもかかわらず、正社員と非正規社員とでは給料と待遇の違いが大きいからです。

非正規社員が手取り10万円前後でやりくりを苦しんでいる中で、正社員は手取り20万円で生活できる。さらに住宅手当、配偶者手当、育児休暇・・・などなど正社員だからこそ、受けられる手当は数多くあります。

正社員と非正規社員の格差は単に給料の差が10万円というだけでなく、福利厚生含めた差を考えるとさらに10万円程の差があるのかもしれませんね。

同じ職場、隣り合ったデスクで1日7.75時間を一緒に仕事をしている。それなのに仕事量や仕事内容が変わらないのに給料や待遇で大きな差が出るのは納得がいかないと非正規社員から文句が出ることは理解できます。

そのため、 格差問題が国会でも取り上げられ、格差是正の対策として同一労働同一賃金関係2法が来年4月に施工されるのも頷ける話です。

しかし、、、

本当に非正規社員の待遇が改善されるのかは疑問

正規社員と非正規社員の格差問題は国会でも取り上げられており、同一労働同一賃金関係2法が来年4月に施工されます。

詳細まで理解していませんが、この法律では正社員と非正規社員の業務内容と配置変更の範囲に差がなければ同じ待遇を用意しなさい、という解釈であっているはずです。

あひるは『同じ待遇』という言葉を許容できません。なぜなら、非正規社員の待遇を正社員まで引き上げることは不可能だと考えているからです

会社が非正規社員を最小している理由は労働力が足りないからです。もっと正確に言えば安い労働力が足りないからで人手不足なのはわかっているが、人件費は掛けたくない。そこで、非正規社員を増やして対応してるわけです。

会社の非正規社員を活用する理由が安い労働力を欲していることなのに非正規社員の待遇が正社員と同一になるとは思えません。たとえ正社員と同じ仕事をしている人でも改善して2~3割ほど差が縮まれば大成功と言えるでしょう。

では、残りの差をどうやって埋めるか。簡単です、高い位置にいる正社員を引き下げてしまえばいいのです。正社員と非正規社員の高低差が問題なら全員低ければ問題ないよねという発想です。

ここに100人の従業員がいる会社がいると考えます。60人が正社員で40人が非正規社員です。正規社員の給料は25万円、非正規社員は15万円の状況から格差をなくすための2つのケースを考えてみましょう

  1. 非正規社員の給料を25万円に引き上げて正社員と同じ給料にする
  2. 正社員と非正規社員の給料を20万円(25万円と15万円の平均)に統一する

それぞれの計算結果は以下の通りです。
ケース1:25×100-(25×60+15×40)=+400万円
ケース2:20×100-(25×60+15×40)=-100万円

どうですか、どちらも正規社員と非正規社員の格差をなくしています。しかし、ケース1では会社の負担が増えているのに対し、ケース2ではむしろ会社の負担は減っています。

会社にとって格差是正によって負担が増えるのであればその負担額は小さいほうが都合がいい。格差是正によって現状の会社負担を減らすことができるのならさらに良い。その結果、多くの会社はケース2を選択するはずです。

事実、日本経済新聞で紹介されている日本郵政では正社員の住宅手当や配偶者手当を減らし、最終的には廃止する方向で動いている。

格差是正の理解はできるが、正社員の待遇悪化による是正は納得はできない

さて、正社員のあひるから言わせてもらえば正社員の待遇悪化による格差是正は大反対です。自分の生活が苦しくなるのだから当然です。

それに、高校受験で進学校へ入るための受験勉強、名古屋大学へ入るための浪人生活、暑い中でもスーツを着て就職活動を行ったのは正社員としての安定的な給料と福利厚生がそれだけ魅力的だったからです。

正社員が魅力的に映ったからこそ、正社員として採用されるための努力をしましたし、採用されたときは嬉しかったのを覚えています。

誤解を恐れずに言えば、非正規社員の格差是正のために正社員の待遇が悪化するのであれば何のために努力したのかがわからないし、そのことに正社員を巻き込まないでくれとも思ってしまいます。

あひるは売り手市場で正社員として入社しました。だから、『就職活動で苦労していない』『就職氷河期では正社員として働くのはできなかった』『若いやつに非正規社員の苦しみなんてわからない』と言われてもしょうがないです。

でも、それと正社員の生活が苦しくなってもいいというのは通じないと思います。そもそも、正社員と同じ仕事をできるだけの人であれば転職サービス(DODA、リクナビNEXTなど)を活用すれば正社員としての再就職も可能なはずです。

売り手市場なのは新卒だけでなく、中途採用も同じです。リーマンショックによるリストラの影響で多くの会社は30~40代のコアが少ない状況だからです(実際、あひるの会社も同じ悩みを抱えています)。

だから、あひるは正社員の待遇悪化による非正規社員との格差是正には反対します。これは自分の生活を守るためでもあり、自分がその待遇に魅力を感じたからであり、自分のわがままであること承知の上での考えです。

まとめ

正社員と非正規社員の格差是正というテーマの記事を書きましたが、格差是正は理解できますし、共感します。しかし、その手法が正社員の待遇を悪化させるものであれば反対であることを改めてお伝えします。

今回の記事ははかなり主観と偏見が混じったものになっていると思います。しかし、正社員としての待遇を受けるためにあひるが努力をしてきたのは事実ですし、この考えは変わらないと思います。

あひるは会社選びの際に給料の額よりも福利厚生が整っているか、社員寮や社宅は利用できるかといった条件をかなり重要視していました。正直、今の会社よりも給料の良い会社から内定も貰っていました。

それでも、今の会社を選んだのは福利厚生や社宅といった制度が充実し、働きやすく、お金を貯められる環境であると感じたからです。

それなのに、正社員の待遇が悪化するのであれば正社員として働く理由が薄れてしまい残念だというしかありません。