【疑問】消費税で物価は上がるのに、会社員の給料が増えないのはなぜ?

お金の知識

『なんで、消費税が上がって物価は上がるのに俺たちの給料ってあがらないんだろうな?これまでより多くのお金がでていくのに不思議だよな』

先日、働く事務所が別の地方でめったに会わない同期と2人きりで飲みに行く機会がありました。そこで、会社の愚痴、給料への不満から流れるように消費税についての話になったときに同期の友人がこう言いました。

もちろん、私はお金について勉強しているので同期に説明しましたが、酔っ払っていたせいなのかうまく理解してもらえませんでした(笑)

そこで、今更ながら消費税によって物価が上がっても給料が上がらないことについて考えてみたいと思います。

結論:物価が上がっても、そのお金は私たちとは別の財布に入るから

結論は『私たちの財布から余分に取られていくお金が私たちの財布には戻ってこないから』が答えです。

2019年10月に消費税が8%から10%へと上がりました。そこで、単純に考えれば私たちが支払う金額が2%多くなるので、一見するとお店は利益が増えて、利益が増えることで給料も上がると思ってしまいます。

しかし、実際には消費税増税による値上げ分はお店に入らず、国の財布に入ってしまうためお店の利益は全く変わらないので給料は上がりません。

価格1万円の商品を考えてみましょう。10%の消費税込みでは1万1000円となります。8%の消費税込みでは1万800円となり、200円も支払金額が増えることになります。

ただ、この増えた200円は国に徴収されてしまい、お店には1円も入ってきません。そもそも、消費税は税金、国の収入です。つまり、800円だろうと1000円だろうと消費税がいくらであってもお店の利益は本体価格である1万円で全く変わらないのです。

お金が回れば経済は回るとよく言われます。これは経済という私たちの財布を回るお金が増えれば豊かになっていくという意味です。

しかし、消費税増税では払うお金は増えますが、増えた分が私たちの財布に回らず、国の財布に入ってしまうため私たちの給料は上がらないのです

買い控えは消費税の本質をみんなが理解しているから起こる

しかし、給料が増えないだけであれば経済学者がよく言う『消費増税は経済の悪化をもたらす』とはなりません。当たり前ですが、消費増税後は私たちの財布から出ていくお金が増えてしまうのが原因です。

何より思い出してほしいのは私たちの給料が上がらないことです。つまり、今までと同じようにお金を使っても収入が同じであれば支出は増えるため私たちの財布は赤字になってしまうのです。

つまり、給料が増えないのに財布から出ていくお金が増えるため手元に残るお金は減ってしまうことになります。

消費増税後の買い控えとは自分たちの財布からお金がなくなるのを防ぐための防衛本能からの行動なのです。

なぜ防衛本能が働くかというと消費税増税が自分たちに悪いことだと察知しているからです。私たちは消費税の本質が私たちの財布からお金を奪うことだと理解しているのです。

さらに、健全な人であればあるほど防衛本能は強く働きます。だからこそ、消費税増税という危険が迫れば私たちは一斉にお金を使わなくなります。

そして、経済という私たちの財布にお金が回らなくなり、景気が悪くなるのです。景気が悪くなれば給料は下がっていきます。ひどい悪循環ですね。

まとめ

消費税が増えても私たちの給料が増えないのは、増えた支出は私たちの財布に入らず、国の財布に入ってしまうからだとわかりました。

私たちの給料は増えないままなのに支出が増えることで生活が苦しくなり、買い控えが起こります。その結果、経済は落ち込んでいきます。

経済が落ちこむということは会社の利益が減っていくことを意味しますので、当然ながら会社員の給料は減ることにつながります。

これが消費税が上がっても会社員の給料は増えない理由です。むしろ、給料が減ることも考えられます。

それでも、『社会保障費が枯渇する』『国の借金が増え続けている』といった言葉に踊らされて消費税増税を受け入れている私たちは考え直さないといけません。

国の借金は政府の借金であり、私たちが考えるべきは自分の財布が赤字とならないように安易に増税を受け入れないことです。