【FP3級】資金計画を立てる際に意識すべき6つの係数

Personal finance on a laptop.
FP3級

あひるの会社では企業型確定拠出年金の導入が話題になっています。『資産運用なんて考えたことないから勘弁してくれよ』と正直な泣き言を同僚から言われて笑ってしまいました(その場で怒られましたが、、、)。

そこで、お金を資産運用することで増やすときとそのあとで増やしたお金を使うときに役立つ係数を紹介します。これらの係数を知っていることで自分が必要な資金目標を達成するためにどれだけの利率の商品が必要かを選択する際に役立ちます。また、資金の取り崩し方も計算できるようになります。

4つがお金を準備するときに、2つはお金を消費するときに考える

6つの係数ですが、大きく分けてお金を準備するときに考えるときに使うものとお金を消費するときに考えるものの2つに分類されます。

お金を準備するときに考える係数
・終価係数 ・原価係数 ・年金終価係数 ・減債基金係数
お金を消費するときに考える係数
・資本回収係数 ・年金現価係数

言葉を見て意味がさっぱり分からないという人も安心してください、あひるも言葉だけでは意味を理解できませんでした(笑)

そもそも、ファイナンシャルプランナーの勉強を始めた人でもない限りこんな小難しい言葉に出会うことは滅多にないでしょうし、そんな必要もないですしね。

すべての係数は年利と期間(年数)の設定で数字が変わります。これ以降の具体例ではすべて年利3%、期間は5年を想定して書いているので注意してください。

終価係数と原価係数

終価係数は現在の金額を複利で運用した場合に一定期間後の金額を計算する際に用います。例を挙げると100万円を年利3%で運用する場合の5年後にどれだけ増えているかを考えるときに使います。

ex) 100万円×1.1593(終価係数)=約115万円に増える

原価係数は一定期間後に一定金額に達成するために必要な資金を計算する際に用います。例を挙げると年利3%で5年後に100万円となるにはいくらの元本が必要かを計算します。

ex)100万円×0.8626(原価係数)=約86万円が必要

実生活で終価係数は金融商品を選ぶ際に役立ちます。例えば、投資信託や株式への長期投資をする際に平均利回りと自分の想定運用期間を用いれば簡単にどれだけ増えるかを予想できます。

原価係数はその逆で目標としている資産額のためにはどれだけの元本を必要としているのかを計算します。投資初心者の方は1000万円を年利3%、10年間の運用でどれだけの元本が必要なのか計算してみることをお勧めします(この時の原価係数は0.7440)。想像以上にお金が必要なことがわかるはずです。

ちなみに、ここ20年の日経平均やTOPIXの年率平均リターンは1~2%です。アメリカの経済指標であるS&P500やダウでさえ5~6%です。

そう考えるとスパムメールや広告で見かける年利10%以上の報酬を訴える儲け話は胡散臭く思い、注意が必要だと感じますよね?

年金終価係数と減債基金係数

年金終価係数は毎年一定金額を積み立てた時、一定期間後の元利合計を求める場合に用います。例を挙げると年利3%で毎年20万円を積み立てた場合の5年後にいくらになるかです。

ex)20万円×5.3091(年金終価係数)=約106万円になる

減債基金係数は一定期間後に一定金額を用意するために必要な毎年の積立金額を求める場合に用います。例を挙げると年利3%で5年後に100万円を用意するために必要な毎年の積立額です。

ex)100万円×0.1922(減債基金係数)=約19万円の積立が毎年必要

年金終価係数は積立投資と相性が良い数字です。アメリカの経済指標に連動する金融商品での運用を考えたときに年利5%を用いると将来の到達予想額が計算できます。

減債基金係数は旅行や自動車の購入を計画する際に皆さん自然と使っていますね。手段が貯金で年利が0%なので係数が1となり意識していないだけです。手段を株・投資信託もしくは債券へと変更して考えることで目標額の達成が容易になるかもしれませんね。

資本回収係数と年金現価係数

資本回収係数は現在の一定金額を一定期間で取り崩した場合の年間の受取額を計算する際に用います。例を挙げると100万円を年利3%で運用しながら5年間で取り崩した場合は年間いくら受け取れるかです。

ex)100万円×0.2184(資本回収係数)=約21万円

年金現価係数は将来の一定期間にわたって一定額を受け取るために必要な元本を計算する際に用います。例を挙げると5年間にわたって20万円ずつ受け取るときは年利3%ではいくら元本が必要かです。

ex)20万円×4.5797=(年金現価係数)=約91万円

資本回収係数は定年が近い50代、60代のサラリーマンの方に考えてもらいたい数字です。この年代の方たちは子供も自立し、住宅ローンを払い終えている人が多いため将来一定金額を取り崩した場合を想定しやすいのです。

まず、将来の年金支給額から実際の家計を引いて貯蓄の取り崩し額を計算することがスタートです。次に、人生100年時代と言われていますので取り崩す期間は少なくとも30年を見積もるのがベターだと思います。それで、貯金だけでは足りないのであれば定年以降も働く、家計を見直すなどの対処が必要です。

年金現価係数は40代の方が老後の生活資金を計算するうえで役立つと思います。自分の理想とする生活にはいくら必要かを計算し、実際の貯蓄額と比較することで足元を固めることができます。

また、20代、30代の方でも結婚して子供がいる場合には教育資金の計算にも活用できます。学費、習い事、受験費用などの平均額を用いて計算することで子供のための準備資金がいくら必要かを明確に意識することができるのでぜひやってみましょう。

まとめ

いつもの記事と比べてかなり長くなってしまいましたが、資金計画を立てる際に意識すべき6つの係数はいかがだったでしょうか?

お金を考えるうえで数字は切り離せません。数字は明確だからこそ、あひるのように心が弱い人間は見たくないものです。ですが、明確だからこそ将来の想定や漠然とした不安を解消することも可能です。

いきなり、すべての係数を使いこなせるようになる必要はありません。1つずつ実生活の中で試しながら取り組みなんとなく理解できるようになれば大成功です。

まずは自分の身近なお金の問題に使っていくことから頑張っていきましょう!